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  • 執筆者の写真Chie Watanabe

パーキンソン病の患者さん現る

更新日:2023年6月14日

最初の頃のブログに書きましたが、私が治療家の道を目指したのは、父がパーキンソン病を25年間も患っていたからです。

パーキンソン病は、神経伝達物質のドーパミンが出なくなってしまう病気ですが、治療が始まるとドーパミンを補う薬から始まり、作用を補う薬、副作用を抑える薬と、服薬する薬はどんどん増え、最後は一日十何種類にも及び、副作用も幻覚や妄想などどんどん増えていきました。

治療家になり、副作用を軽減し、日々の生活の改善が少しできましたが、もっと早く治療家になっていたら、父は薬漬けであんなに辛い日々を送らずにすんだのではと悔やまれました。多くの勉強や経験を通して、いつかパーキンソン病の患者さんのお役に立てたらとずっと思っていました。


昨年患者さんの紹介で、パーキンソン病発症から3年ほど経過した患者さんが来院。ドーパミンを補う薬とドーパミンの分解を阻害する薬(ラサギリン製剤)も服用していましたが、2~3週に1回治療を続け、4か月でラサギリン製剤はやめ、半年でドーパミンも半分以下になりました。診断では、ドーパミンの分泌量が少しずつ戻ってきていることを確認し、ご本人も調子がいいと喜んでいただき、ここまで改善するとは私自身も驚いています。


減薬できたのは、患者さんがとても前向きで、会社員として忙しく働きながらも、昼休みなどを使ってアドバイスしたヨガなど毎日身体を動かし進行防止に努めていることも大きいと思います。まだ小さいお子さんもいらっしゃるので、毎日元気に過ごしていただけるようこれからもお役に立てたらと思っています。


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