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  • 執筆者の写真Chie Watanabe

新型コロナで7万5千人が救われる

更新日:2023年6月14日

毎年3月頃から、診断するほとんどの患者さんの気管支辺りに、黄砂の反応をひろいます。黄砂とともに運ばれてくるPM2.5は、花粉症、喘息の悪化のみならず、さまざまな不調を起こす原因となるので、この時期は注意して診ています。 今年はひろわないなぁと思っていましたが、今年は4月5日に福岡で観測されたのが、初めてだったそうです。 CNNのニュースによれば、米スタンフォード大学の研究者が、中国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために打ち出した対策のおかげで大気汚染が改善され、5万~7万5000人が早死にするリスクから救われた可能性があり、同国の新型コロナによる死亡者数の20倍を上回る可能性が大きいという推計をまとめたそうです。 NASAなどの衛星画像を見ても、中国の主要都市で1~2月にかけて車や工場、工業施設などから排出される二酸化窒素の量は激減しているそうです。 新型コロナによる死亡者数は今日現在約19万人ですが、WHOの推計では、汚染された大気に含まれる微小粒子状物質のために死亡する人は年間およそ700万人に及ぶとのこと。 朝日新聞に掲載されている生物学者福岡伸一氏のコラムには、ウイルスは人類、生命の進化を加速する生命系全体の不可避的な一部であるため、それを根絶したり撲滅したりすることはできず、ウイルスを受け入れ、共に動的平衡を生きていくしかないと書かれていました。 今まで、忙しい日常に追われて日々を過ごしてしまっていましたが、非常事態宣言が出て時間ができた今こそ、多くの情報を精査し、立ち止まって考える時かもしれません。





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